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学校建築の変遷とIEE

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学校づくりの10の課題

わたしたちは、全国で構想・計画の立案を行っています。学校単独の構想・計画に加えて、設置者共通の目標・指針をまとめる総合計画にも携わってきました。また、設計者選定の補助やPFI事業における要求水準書作成などの支援・協力も行っています。 

現在、学校においては、活動内容や利用方法の変化への対応、耐震改修、安全安心、IC T 環境、エコ、複合化、小中や中高の一貫・連携校等、新しい課題に応える施設づくりが求められています。私たちは、多くの計画に携わった経験や知見を活かし、3つの視点と7つのテーマを大事にしながら、新しい課題に応える学校づくりに取り組んでいます。

1. 集団生活のルールを学び、みんなでいろいろな体験ができる生活環境

幼稚園では集団生活を初めて体験します。そのために良い保育環境をつくることが大切です。
ものがきちんと収納できること、安全で使いやすい水場やトイレ、内と外の活動が連続的にできることなどを心掛けています。
またデン=小空間を用意することで活動の幅が広がります。
子育ての情報交換も大切です。保護者の交流スペースを積極的に提案しています。

2. 6年間の確かな学びを支える教育環境

小学校は身体的にも精神的にも大きく成長する場であり、その過程に対応した計画が大切です。
低学年は教室まわりを中心に活動し、中高学年は特別教室も含めて学校全体で主体的に活動する場をつくります。
学習・生活の場として整えやすいこと、クラスや学年が落ち着いて活動できること、学年を超えた交流の場や発表の場を大切にしています。

3. 学習、生活の両面を問い直す教育環境

教科担任制の中学校では、教科の魅力を伝える学習環境づくりが課題となります。その解答の一つが教科センター方式であり、私たちはこれまで多くの計画に携わってきました。
教科教室と教科メディアスペース、教科教員ステーションで「教科センター」を構成します。クラスの拠点としてはホームベースを用意します。移動することで自ら学習に向かう姿勢を育み、学校全体を交流の場としてコミュニケーション能力を高めることができます。

4. 学校間をスムーズにつなぐ - 連携・一貫の計画

学校種別間の接続ギャップの解消を主な目的として、幼小連携、小中一貫・連携、中高一貫、高大連携などの学校づくりが盛んとなっています。
成長を実感できる節の設定、体格や発達段階に配慮した生活領域、教師の連携の仕掛け、特別教室の再構築~共有化と高機能化等を大きな課題として捉え提案しています。

5. 建学の精神にもとづいた、特色ある私立の学校づくり

私立学校は、建学の精神をもとに一貫した教育を行っています。
わたしたちは、継続的な教育方針にもとづいた教育活動が実現できるように、教職員と話し合いを積み重ねて環境づくりを行います。
また、卒業生や同窓生、保護者の期待に応える施設となるよう、子どもたちの活動の様子が見える、特色ある学校づくりを行います。

6. 総合的に計画された学校づくりの基本方針

わたしたちは、自治体の教育ビジョンの作成から、それを受けた、一貫した施設整備を行えるよう総合計画を立案しています。
また、その成果が次の施設計画に活かしやすいように個々の学校を計画するなど、自治体の学校づくりを総合的にサポートします。
公立学校施設は、耐震化の推進と施設老朽化への対応が急務であり、今後は改修によって校舎寿命を延ばしつつ、老朽施設を順次改築していくことになります。私たちは豊富な実績をもとに、その各段階をサポートします。

7. 地域の核となる学校づくり

市町村合併や少子化がすすみ、学校統合が急速に増える中、新たな地域の核として学校を整備し、学校と地域のかかわりをつくり直すことが求められています。
わたしたちは、学校づくりを地域の将来を考える重要な機会と捉え、地域の人々が参加するプロセスを大切に学校づくりを進めます。

8. 防災機能を備えた学校づくり

公共施設は、地域の防災拠点、避難拠点としての役割が求められており、その中でも学校は重要です。
わたしたちは、過去の災害の教訓を活かし、災害発生・避難直後の対応方法、避難生活、早期の学校機能の回復、必要なインフラや救援を受けるための施設対応などについて具体的な提案を行います。

9. 多様な教育活動を可能にする家具

家具と空間は一体となって、目指す教育活動の場を創ります。
また、既存空間に新しい生命を吹き込みます。
わたしたちは、教職員や関係者と話し合い、目的とする活動や 利用方法に適合する家具の提案と計画を行います。

10. デジタル化を踏まえた学校づくりとシステム・製品の開発

クラウドコンピューティングの登場は教科書や教材のデジタル化の流れを加速させています。
わたしたちが進める学校づくりでは、具体的な設備や機器の導入やその使い方を学校や設計者と研究・提案しています。
また、家具・備品、教材、I C T 機器等のメーカーやサービス提供者と、学校づくりを通して得られた知識や経験を活かした製品開発などのプロジェクトを進めています。