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[コラム] クルリと2面分のホワイトボード

教育環境研究所 研究誌01
Eye-span2011.August

客員研究員 掛江恵美子  Emiko Kakee
プラス株式会社ファニチャーカンパニー



アタマの中に溢れるアイデアは、まずは書き出してみる。
書くことによってぼんやりしていたものの輪郭がはっきりし整理されていく、するとまた別のアイデアが次々と浮かんでくる。
どんどん書き込こんでいくと・・・余白が足りない!という経験はありませんか。

せっかくの集中がとぎれてしまいますね。そんなクリエイティブワークを滑らかにサポートするために開発されたのが「ロータリーボード・クルボ」です。

当社の会長が、まさにそんなワークスタイルの人。いつも傍らに電子ボードを置いて打合せ、書き込みでいっぱいになると、ボタンを押すのももどかしく手でシートを送っていました。

ページをめくるようにボード面を手送りできる新発想のボードができないか、そこから商品開発が始まりました。

軽いスクロール感が商品企画の肝。スーッと送れてピタッととまり、書き込む時は動かないことにこだわりメカを微調整しながら試作を重ねました。
ボードを回せることが見た目でわかるように、板面の横枠をはずしてみると、シンプルでありながら丸みをもったユニークなデザインとなりました。

“クルクル回るホワイトボード”から「ロータリーボード・クルボ」と名づけられ、2009年発売されました。以来、オフィスはもちろんのこと、研究所、ホテル、学校、幼稚園、塾、福祉施設、病院と活躍の場をどんどん広げています。

ある幼稚園では、劇あそびをする前にストーリーを図解して説明するのに使っていました。話の時系列を追ってボード面を進めたり、戻ったりするのにぴったりです。
そして何よりも、スクロールする動きが子どもたちの目を輝かせているのに気がつきました。動きで生じる変化が子どもたちを惹きつけているのです。


ストーリーを図解して進んだり、戻ったり。
学校法人杉森学園めぐみ幼稚園


グループに分かれての遊びを決める時、遊びのリストを書き、担当の先生の名前の部分を裏面に隠しておくと、人気のある先生に希望が集中しないでいい、なんてお話も聞きました。

問題の解答をかくしておいて後でクルリと回して見せるといった使い方もできます。オフィスだけでなく、教育の現場でも使える!という手応えを感じました。

先生が使うだけでなく、子どもたちがグループの話し合いや発表などで遊び感覚で楽しみながら使え、コンパクトで移動も簡単なので学校のオープンスペースにもぴったりです。

壁掛けタイプが売れているのは塾や研究室。同じ壁面積で、2倍のボード面が確保でき、限られたスペースを有効に使えます。


壁掛けタイプは省スペース

病院などの施設では、見せたくない情報をさっと裏面に隠せるという機能が好評でした。
ホテルの宴会場では、午前と午後の宴会予定をそれぞれの面に分けて記入していました。

ボード面がスクロールするというシンプルな動きが、お客さまのアイデアでいろんな用途に広がっています。それがまたヒントとなり「クルボ」次期開発が進行中です。