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【先進事例紹介】 南部町立名川中学校・町民ホール 基本計画・計画指導

キーワード

    • 教科センター方式による学校づくり
    • 地域の風土を生かしたエコ・スクール
    • 地域に開かれた学校づくり


○計画の経緯

旧名川町では3校統合の新中学校を計画するに当り、文部科学省のコミュニティの拠点としての学校施設整備に関するパイロットモデル研究の指定を受け、構想段階から、専門家、学校関係者を含む町民主体の研究推進協議会を立ち上げた。「目指す中学校像」の議論を重ねると同時に、全保護者対象のアンケート、町民および中学生によるワークショップ、各校教職員ヒヤリングなどを行い、広く意見を集めて構想の肉付けを行った。その後の計画・設計・施工の各段階においても、研究推進協議会が建設委員会と名を変えて、随時状況の確認と意見の反映を図った。

外観
 南東より見る 
外観 専門委員会の様子
外観
ランチルーム:2学年を収容できる。家庭科室が隣接し、試食スペースと
なるなどの機能連携の可能性がある。


○学校の特色

■教科センター方式による学校づくり

名川中学校は、「地域と共に、子どもが心豊かに育つ学びの環境の創造」という基本理念に照らして、多様な学習形態に対応でき、生徒の自主的学習を支援できる教育環境を実現する手段として「教科センター方式」を採用した。ホームルーム教室となる教科教室にはクラスあるいは生徒の生活拠点としてホームベースを隣接させ、併せてホームルーム教室を学年のまとまりを持たせて配置した。
外観外観
メディアスペース:教科の資料や学習メディア、掲示などによって教科の雰囲気づくりがなされている。(左-国語メディアスペース、右-創作メディアスペース)
 
外観 
ホームベース:ホームルーム教室と隣接した位置に設けられている。クラスのリビング的なスペースになる。 


■地域の風土を生かしたエコ・スクール

この地域の豊かな自然環境を常に生徒が意識することのできることを目標とすると共に、環境負荷低減を目的とした施設設備の導入を図った。ルーバーによる教室の日照調整、年間を通して吹く西風を生かした風力発電による外灯の設置や太平洋側の気候特性を生かしたパッシブソーラーによる暖房システムの採用等である。また豊富な地下水を雑用水やグラウンド、植栽用の散水として有効利用している。
外観 
アトリウム空間:校舎,体育館,町民ホールをつないている。生徒、町民の
憩いの場、冬季の活動場所などにもなる。OMソーラーを導入。
 
 

■地域に開かれた学校づくり

町民の宿願であった町民ホールを学校と複合し、図書館、体育館、特別教室、ランチルーム等はすべて地域利用を前提とした。同時に、学校を家庭・地域社会と一体になって子ども達を育くむ場としてとらえ、地域住民が折にふれて足を運べるように、PTA・ボランティア室、和室等を設け、これらをアトリウムに面して配置し、その一画に暖炉を囲む地域のサロンを据えた。
外観 
町民ホール:最大500席。校舎と一体的に計画されており、地域、学校の
共有の財産となっている。図書館と合わせて地域の交流拠点となる。
 
 

[概要]
所在地  :青森県南部町(旧名川町)
学級数  :10+1学級
基本構想:まちづくり計画設計
基本計画:長澤悟・教育環境研究所
まちづくり計画設計
 設 計  :川島隆太郎建築事務所
 開 校  :2005年4月